『原神』で常に旅人と共にいる最高のガイド、パイモン。
その可愛らしい見た目とは裏腹に、彼女の正体は多くの謎に包まれています。
「パイモンの正体は一体何者?」「天理の調定者と関係があるの?」「もしかして敵で、いつか裏切るのでは…?」といった疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ゲーム内で示された数々の伏線や情報を基に、パイモンの正体に関する3つの最有力説を徹底的に考察します。
囁かれる裏切り説の真相から、崩壊シリーズとの関係、そして「非常食」の由来まで、パイモンに関するあらゆる謎を解き明かしていきます。
【結論】パイモンの正体は?公式情報と3つの最有力説
公式発表はまだないが「重大な秘密」を持つことは確定
現時点(バージョン4.8)で、パイモンの正体に関する公式からの明確な発表はまだありません。
しかし、ストーリーの随所に散りばめられた伏線や謎の多い言動から、パイモンがテイワットの根幹に関わる重大な秘密を握るキャラクターであることは間違いないでしょう。
彼女の出自や目的は、今後の物語で最も重要な鍵の一つとなると考えられます。
現在最も有力視されているのは「時間の神イスタロト」説
数ある考察の中でも、現在最も有力視されているのが「パイモン=時間の神イスタロト」説です。
イスタロトは「時の執政」とも呼ばれるテイワットの神で、時間を司る権能を持っています。
パイモンがメニュー画面で時間を操作できる能力を持つことや、モンドとの深い関わりを示唆する描写など、この説を裏付ける根拠が複数存在するため、多くのプレイヤーから支持されています。
旅の相棒「パイモン」の基本情報をおさらい
パイモンは、物語の序盤で溺れていたところを旅人に釣り上げられた、謎の多い生き物です。
以降、旅のガイド役として常に同行し、アドバイスやツッコミを入れながら冒険をサポートしてくれます。
常に宙を浮遊し、自由自在に姿を現したり消したりする能力を持っています。
食いしん坊でお宝に目がなく、明るく賑やかな性格ですが、その出自については本人も覚えていないようです。
パイモンの正体に関する3つの最有力説を徹底考察
【最有力説】時間の神「イスタロト」説の根拠と詳細
パイモンの正体が「時間の神イスタロト」であるとする説は、多くの状況証拠に基づいています。
最大の根拠は、パイモンがメニュー画面を開いている間、ゲーム内の時間が停止しているにもかかわらず自由に動け、さらに時間を進めることができる点です。
これは、時間を司るイスタロトの権能と一致します。
また、モンドの「千風の神殿」にある碑文「風が物語の種を運び、時間がそれを芽生えさせる」というフレーズを、ウェンティに続いてパイモンが口にするシーンもあり、風神と時の神の繋がりを示唆しています。
他にも、フォンテーヌの世界任務でメリュジーヌのカノティラがパイモンの本質を「空に浮かぶ虹色の小さな風船で、その紐は遥か空高くまで繋がっている」と表現しており、天空の島との関連や、七元素を内包する可能性が考えられます。
【初期からの定番】「天理の調定者」説はなぜ根強いのか?
この説は、ゲームの冒頭で旅人たちの行く手を阻んだ「天理の調定者」とパイモンの容姿が酷似していることから、初期より提唱されてきました。
白い髪、特徴的な髪飾り、マントのデザインなど、パイモンが成長した姿が天理の調定者ではないか、あるいは天理の調定者が何らかの理由で力を失い、幼い姿になったのではないか、という考察です。
魔神が力を使い果たすと体が小さくなる例(グゥオパァーなど)があるため、この説にも一定の説得力があります。
しかし、後述する「降臨者」の問題点で矛盾が生じるため、現在は有力度が少し下がっています。
創造神「パネース」説の可能性と矛盾点
パネースは、はるか昔にテイワットを創造したとされる「原初のあの方」です。
淵下宮の書物『日月前事』には、パネースが「翼を生やし王冠をかぶり」「オスとメスの判別がつかない」と記されており、この外見的特徴がパイモンと一致します。
さらに、パイモンの服装にある「トリケトラ」と呼ばれるマークは、七星召喚のカード裏面の初期デザイン名が「現象」であったことから、パネースの別名「現象のあの方」と関連があると考えられています。
ただし、この説も天理の調定者説と同様に、パイモンが「降臨者」ではないという事実と矛盾するため、大きな疑問点が残ります。
パイモンは敵か味方か?囁かれる「裏切り説」の真相
パイモンが旅人を裏切ると言われる3つの理由
パイモンの「裏切り説」は、主に3つの理由から囁かれています。
1つ目は、淵下宮にいたアビスの魔術師が「いずれお前を裏切る」とパイモンに対して発言したことです。
2つ目は、名前の元ネタが悪魔であること(後述)。
3つ目は、自身の正体や年齢について聞かれると話をはぐらかすなど、何かを隠しているような素振りを見せる点です。
これらの要素が組み合わさり、パイモンがいつか旅人の敵になるのではないかという不安を生んでいます。
パイモンは最後まで味方である可能性が高い根拠
裏切り説がある一方で、パイモンが最後まで旅人の味方であり続ける可能性も非常に高いです。
これまでの長い旅路で築いてきた深い絆は、数々の困難を乗り越える中で証明されてきました。
特にスメールの魔神任務では、ナヒーダを救うために必死になるパイモンの姿や、旅人が意識を失った際に献身的に看病する様子が描かれ、彼女が心から旅人を大切に思っていることがわかります。
たとえ彼女が天理側と関係があったとしても、旅人と過ごした時間が彼女を変え、最終的には旅人の味方でいることを選ぶという展開も十分に考えられるでしょう。
元ネタの悪魔「パイモン」はルシファーに忠実だった?
パイモンの名前の元ネタは、『ゴエティア』などに登場するソロモン72柱の魔人の一人「パイモン」です。
この悪魔パイモンには「ルシファーに対し非常に忠実だった」という興味深い記述があります。
そして、原神におけるルシファー(光を掲げる者、神に反逆した存在)が旅人ではないか、という考察が存在します。
ゲーム冒頭のムービーで旅人兄妹が持つ翼(2人合わせて12枚)がルシファーの翼の数と一致することから、この説が生まれました。
もし旅人がルシファーのポジションであるならば、元ネタに倣い、パイモンは最後まで旅人に忠実な存在であり続けるのかもしれません。
パイモンの正体を匂わすゲーム内の伏線・謎まとめ
名前の元ネタはソロモン72柱の悪魔「パイモン」
前述の通り、パイモンの名前はソロモン72柱の魔人「パイモン」が由来です。
この悪魔は「王冠を被り、女性の顔をした男性の姿」とされており、王冠のようなティアラや性別のつきにくい外見など、原神のパイモンと共通する特徴を持っています。
原神の魔神名は多くがソロモン72柱から引用されているため、パイモンも魔神、あるいはそれに準ずる高位の存在である可能性を示唆しています。
服装のマークや髪飾りが示す「天空の島」との繋がり
パイモンの服装や髪飾りには、その正体を示唆する重要なシンボルが描かれています。
胸元にある「トリケトラ」のマークは、モンドの七天神像など、テイワットの各所で見られるものです。
また、頭上に浮かぶティアラは、レベルアップした七天神像のデザインと類似しており、髪飾りは天理の調定者が使うキューブ状のエフェクトに似ています。
これらのデザインは、パイモンが天空の島セレスティアや天理と深い関わりを持つ存在であることを強く暗示しています。
メニュー画面でパイモンだけ時間が止まらない能力の謎
ゲーム内でメニュー画面を開くと、旅人を含め世界全体の時間が停止しますが、パイモンだけは自由に動き回ることができます。
また、ゲーム内の時間を任意に進めることができるのも、パイモンがいるからだとされています。
これは単なるゲームシステム上の演出と片付けることもできますが、彼女が「時間」に関する特別な能力を持っているという、イスタロト説を補強する重要な伏線と考えるのが自然でしょう。
作中で語られた怪しい言動や伏線一覧
パイモンの正体については、作中の様々な会話に伏線が隠されています。
| 伏線の内容 | 詳細 |
|---|---|
| 人間ではない可能性 | アランナラは人間を「ナラ〇〇」と呼ぶが、パイモンには「ナラ」を付けない。 |
| 特異な身体構造 | 旅人との会話で、胃が複数あるかのような発言をしている。 |
| 年齢不詳 | 年齢を聞かれると「オイラは生まれてから2ヶ月だぞ!」などとはぐらかす。 |
| 浄化能力の可能性 | フォンテーヌで魔獣エリナスの影響を旅人が受けた際、パイモンは全く影響を受けなかった。 |
| 降臨者ではない | スメールで世界樹が書き換えられた際、旅人は影響を受けなかったがパイモンは記憶が改変された。 |
【崩壊シリーズとの関係】パイモンの正体は崩壊3rdのキャラ?
天理の調定者と崩壊3rd「キアナ・カスラナ」の類似点
『原神』と同じHoYoverseが開発する『崩壊3rd』の主人公「キアナ・カスラナ」は、天理の調定者と容姿が非常に似ています。
特に、キアナが律者として覚醒した「空の律者」の姿は、空間を操る能力やデザイン面で天理の調定者と多くの共通点があります。
このことから、パイモン(=天理の調定者の幼体?)もまた、キアナと何らかの関係があるのではないかと考察されています。
一部で噂される「カレン・カスラナ」説とは?
さらに踏み込んだ説として、パイモンの正体はキアナの先祖である「カレン・カスラナ」ではないかという考察も存在します。
この説は、旅人プロフィールの著者「K.K」が「Kallen Kaslana」のイニシャルであるという点や、カレンの性格(正義感が強い、食いしん坊)がパイモンと似ていること、そして髪飾りのデザインが根拠とされています。
カレンの髪飾りは2連のひし形であり、その片方が天理の調停者に、もう片方がパイモンに受け継がれたのではないか、というものです。
終焉の律者とパイモンの関係性についての考察
『崩壊3rd』には「終焉の律者」という、時間を司る権能を持つキャラクターが登場します。
この終焉の律者もキアナの姿をしており、「時間の権能を持つ」という点が原神のイスタロトと共通しています。
もし「パイモン=イスタロト」説が正しければ、パイモンは原神世界における終焉の律者に相当する存在なのかもしれません。
パイモンの正体に関するQ&A
パイモンが「非常食」と呼ばれるようになった由来は?
パイモンが「非常食」と呼ばれるようになったのは、ゲーム序盤のアンバーとの初対面のシーンがきっかけです。
アンバーに「そのマスコットは何?」と聞かれた際、旅人の選択肢に「非常食だ」というものが登場します。
これを選ぶとパイモンが「全然違う!マスコット以下じゃないか!」と激しくツッコむやり取りがプレイヤーの間で人気となり、公式のCMやゲーム内ボイスでもネタにされるようになりました。
パイモンの年齢や性別は公式で明かされている?
パイモンの年齢は不明です。
作中で年齢を聞かれてもはぐらかしており、400年以上前の出来事を知らないような素振りを見せることから、少なくともそれよりは若いと考えられます。
性別も公式には明言されていませんが、NPCから「お姉ちゃん」や「ミス・パイモン」と呼ばれるなど、女性として扱われる場面が多く見られます。
パイモンはなぜ降臨者ではないのか?
パイモンが降臨者(テイワットの外から来た者)ではないことは、スメールの魔神任務で確定しました。
禁忌の知識を消し去るためにマハールッカデヴァータの存在が世界樹から抹消された際、降臨者である旅人は記憶を保持していましたが、パイモンの記憶は他のテイワットの住人と同じように書き換えられてしまいました。
このことから、パイモンはテイワットで生まれた存在であるか、あるいは何らかの理由で降臨者としての資格を失ったと考えられます。
まとめ:パイモンの正体に関する考察
- パイモンの正体は、公式にはまだ明かされていない
- 現在、最も有力な説は「時間の神イスタロト」である
- 「天理の調定者」や創造神「パネース」であるという説も根強く存在する
- アビスの発言などから裏切り説も存在するが、旅人との絆から最後まで味方である可能性が高い
- 名前の元ネタはソロモン72柱の魔人「パイモン」であり、ルシファーに忠実だったとされる
- メニュー画面で時間を止めたり進めたりする特殊な能力を持つ
- 服装のトリケトラマークや髪飾りは、天空の島や天理との関連を示唆している
- スメールでの記憶改変により、降臨者ではないことが確定している
- HoYoverseの他作品『崩壊3rd』のキャラクターとの関係も考察されている
- パイモンは多くの謎と伏線を秘めた、原神の物語の核心に迫る最重要キャラクターである

コメント