Bloodborneの上位者とは?その正体と赤子の謎を徹底考察

『Bloodborne(ブラッドボーン)』の物語を深く理解する上で、避けては通れない謎めいた存在、それが「上位者」です。

悍ましい姿と超常的な力を持つ彼らは、物語の後半からその存在感を増し、プレイヤーに多くの謎を投げかけます。

この記事では、ブラッドボーンの根幹をなす「上位者」とは一体何者なのか、その一覧から物語における役割、そしてプレイヤーの間で交わされる様々な考察まで、データベース情報を基に徹底的に解説します。

獣狩りの夜の裏に隠された真実と、上位者たちが求める「赤子」の謎に迫っていきましょう。

目次

『Bloodborne』の上位者とは?物語の鍵を握る人ならざる存在

上位者の基本的な定義と概要

上位者とは、ゲーム『Bloodborne』の世界に存在する、人間を超越した高次元の存在です。

彼らは人知を超えた能力と、見る者に畏怖を与える悍ましい外見を特徴としています。

作中では、彼らの死血から「宇宙悪夢的な血の遺志」を得られるとされており、その存在がいかに異質であるかが示唆されています。

また、上位者に連なる下位の存在として「眷属」も登場し、複雑な生態系を形成しています。

なぜ全ての上位者は赤子を失い、求めているのか?

上位者を語る上で最も重要な特徴が、「全ての上位者は赤子を失い、そして求めている」という点です。

進化の果てにある彼らは、自ら子孫を残す能力を失ってしまったと考えられています。

この失われた「赤子」を渇望する本能が、彼らの行動原理の根幹にあり、人間を利用してでも新たな赤子を得ようとする一連の物語の引き金となりました。

この謎が、ブラッドボーンの悲劇的で深遠なストーリーを形作っています。

物語全体における上位者の重要性と役割

物語の序盤では「獣狩り」がテーマですが、進行するにつれて「上位者」の存在が物語全体の鍵であることが明らかになります。

ヤーナムに蔓延する「獣の病」も、元をたどれば上位者が直接的、あるいは間接的な原因であると示唆されており、彼らは本作における全ての元凶とも言える存在です。

プレイヤーは、この上位者の謎を追うことで、ヤーナムの街に隠された恐ろしい真実へと近づいていくことになります。

【ネタバレ】Bloodborneに登場する上位者・眷属一覧

主な上位者リスト

作中には多くの謎に包まれた上位者たちが登場します。

その悍ましい姿と背景は、プレイヤーに強烈な印象を残します。

名前特徴
姿なきオドン声のみで姿を持たない上位者。オドン教会で信仰されている。
アメンドーズ聖堂街の壁に張り付く多腕の上位者。啓蒙が低いと見えない。
メンシスの脳みそ巨大な脳に無数の目玉がついた上位者。発狂を引き起こす光を放つ。
ゴース、あるいはゴスムミコラーシュが交信を試みた上位者。DLCでその遺体が登場する。
メルゴーの乳母赤子メルゴーを守る本作の最終ボス。複数の刃を操る。
メルゴー女王ヤーナムが孕んだとされる上位者の赤子。泣き声だけが響く。
月の魔物特定の条件で出現する真の最終ボス。狩人の夢の創設に関わる。
ゴースの遺子上位者ゴースの遺体から生まれた赤子。胎盤を武器に戦う。

上位者に連なる「眷属」と呼ばれる存在リスト

上位者そのものではないものの、彼らに連なる下位の存在が「眷属」です。

元は人間であったものが、後天的に変異したと思しき者も含まれます。

名前特徴
脳喰らい人間の脳を啜る眷属。医療教会関連の場所に出現する。
星界からの使者キノコのような頭部を持つ眷属。集団で登場し、ボス個体も存在する。
白痴の蜘蛛、ロマビルゲンワースの湖に潜む上位者であり眷属。現実の秘匿を隠していた。
星の娘、エーブリエタース嘆きの祭壇に佇む上位者であり眷属。攻撃するまで敵対しない。
星の子ら聖堂街上層に現れる胎児のような眷属。嘆きの祭壇の方を向いている。
失敗作たちDLCに登場。医療教会の人体実験で生まれた上位者のなりそこない。

唯一姿が登場しない「姿なきオドン」とは何者か?

「姿なきオドン」は、作中に登場する上位者の中で唯一、具体的なビジュアルが描かれない極めて謎多き存在です。

その名の通り姿を持たず、声や概念のみで存在するとされています。

オドン教会やオドンの地下墓といった地名から、ヤーナムで古くから信仰されていたことが伺えます。

公式アートワークでは、カレル文字「姿なきオドン」のテキストが「月の魔物」の隣に配置されていることから、両者を同一視する考察も存在しますが、真相は謎に包まれたままです。

ブラッドボーン最大の謎:上位者をめぐる5つの徹底考察

考察①:獣の病の元凶は本当に上位者なのか?

獣の病の直接的な原因は、医療教会がもたらした「血の医療」にあるとされています。

しかし、その特別な血の源流は、ビルゲンワースが神の墓から持ち帰った上位者の聖体でした。

この流れだけを見ると、ビルゲンワースや医療教会という人間側の行いが獣の病を引き起こしたように見えます。

一方で、上位者が赤子を求めるために意図的に人間を利用し、その過程で獣の病が蔓延したという側面も否定できません。

つまり、上位者と人間の双方の思惑が絡み合った結果、ヤーナムの悲劇が生まれたと考えるのが自然でしょう。

考察②:「青ざめた血」の正体は上位者そのものか、それとも現象か

主人公がヤーナムを訪れた目的である「青ざめた血」。

この言葉が具体的に何を指すのかは、作中で明確に語られることはありません。

有力な説は二つあります。

一つは、ロマを倒した後に現れる「赤い月が浮かぶ空」、すなわち「青ざめた血の空」という現象を指すという説です。

もう一つは、教室棟のメモにある「ローレンスたちの月の魔物。『青ざめた血』」という記述から、上位者である「月の魔物」そのものを指すという説です。

どちらの解釈も物語に深く関わっており、プレイヤーの考察意欲を掻き立てます。

考察③:ビルゲンワースと医療教会は上位者をどう利用しようとしたのか

ビルゲンワースの学長ウィレームは、「我々は、思考の次元が低すぎる。もっと瞳が必要なのだ」と喝破しました。

彼は血に頼らず、脳内に「思考の瞳」を抱くことで、人として上位者に伍する高次元の思考を得ようとしました。

一方、ビルゲンワースから分かたれたローレンス率いる医療教会は、上位者の「血」そのものに着目します。

特別な血を用いた「血の医療」によって、人々を救い、人類の進化を促そうとしました。

両者は「人類の進化」という共通の目的を持ちながらも、その手段において袂を分かったのです。

考察④:主人公(狩人)の正体と上位者の関係

主人公は、物語の黒幕である上位者「月の魔物」によって見出され、「狩人の夢」へと導かれた特別な存在です。

月の魔物は、最初の狩人ゲールマンを夢に縛り付け、主人公をはじめとする狩人たちをヤーナムへ送り込むことで、自らの目的である「赤子」を手に入れようとしていました。

プレイヤーの選択次第で、主人公はゲールマンの意志を継ぐ者となるか、あるいは月の魔物を打ち倒し、自らが新たな赤子の上位者として誕生する「幼年期のはじまり」を迎えることになります。

考察⑤:クトゥルフ神話・旧支配者との関連性

ブラッドボーンの世界観は、作家H・P・ラヴクラフトが体系化した「クトゥルフ神話」から強い影響を受けています。

人知を超えた宇宙的な存在(上位者)、それらに触れたことによる発狂、異形の姿への変貌といったテーマは、クトゥルフ神話における「コズミックホラー(宇宙的恐怖)」と共通する要素です。

また、作中には「オールドワン」という言葉も登場し、これはクトゥルフ神話の「旧支配者(グレート・オールド・ワン)」を彷彿とさせます。

特に謎多き主要な上位者を個別に解説

アメンドーズ|人の記憶や情動に感応する「かつての神」

アメンドーズは、聖堂街や隠し街ヤハグルの建物に張り付いている、蜘蛛のような多腕の上位者です。

その名前は、英語で情動を司る脳の部位「扁桃体(Amygdala)」に由来し、記憶や悪夢に干渉する能力を持つことが示唆されています。

作中に複数体存在することから、かつてトゥメル文明の時代に女王ヤーナムが産んだ「落とし子」たちではないか、という考察も存在します。

いにしえの時代には神として崇められていた痕跡もあり、非常にミステリアスな上位者です。

ゴース、あるいはゴスム|漁村に呪いをもたらした母なる上位者

ゴースは、本編では悪夢の主ミコラーシュの台詞でのみその名が登場する上位者です。

彼はゴースと交信することで「思考の瞳」を得ようとしていました。

DLC「The Old Hunters」にて、海岸に打ち上げられた巨大な魚のような遺体としてその姿を現します。

ゴースの体内からは新たな上位者「ゴースの遺子」が生まれ、彼女が「母なる」存在であったことが判明しました。

ビルゲンワースの探求者たちが彼女の遺体を冒涜し、漁村に呪いをもたらしたとされています。

月の魔物|狩人の夢を創り出した本作の真の黒幕

月の魔物は、特定のエンディングで姿を現す、ブラッドボーンの物語における真の黒幕です。

最初の狩人ゲールマンを「狩人の夢」に縛り付け、彼を介して狩人たちを操り、他の上位者が持つ赤子「メルゴー」を横取りしようと画策していました。

その目的は、自らの赤子を得ることです。

最終的に、条件を満たした主人公を新たな赤子として迎え入れようとしますが、抵抗されると牙を剥き、真の最終ボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかります。

上位者になるエンディング「幼年期のはじまり」への到達方法

「幼年期のはじまり」エンドの分岐条件とは?

トゥルーエンディングとも言える「幼年期のはじまり」に到達するための条件は、最終ボス戦の前に貴重品「3本目のへその緒」を3つ以上使用することです。

この条件を満たした上で、最初の狩人ゲールマンの介錯を拒否し、彼を倒すと、真の黒幕である「月の魔物」が出現します。

「3本目のへその緒」を使用せずにゲールマンを倒すと、別のエンディング「遺志を継ぐもの」へと分岐するため注意が必要です。

「3本目のへその緒」の入手場所と効果

「3本目のへその緒」は、ゲーム内で4つ入手可能です。

  1. 捨てられた古工房
  2. ヨセフカの診療所で、ロマ撃破後に偽医者ヨセフカを倒す
  3. アリアンナが出産した赤子を倒す
  4. メルゴーの乳母を撃破する

このアイテムを使用すると啓蒙を得られるだけでなく、テキストには「内に瞳を得る」と記されています。

これは、人間が上位者の領域に近づくための重要なステップを意味しています。

主人公は新たな赤子の上位者としてどうなるのか?

「3本目のへその緒」を3つ使用して月の魔物を倒すと、主人公はその場に崩れ落ち、ナメクジのような小さな生命体へと姿を変えます。

これが、新たに誕生した赤子の上位者です。

その後、狩人の夢の人形がその赤子を優しく抱き上げ、まるで母親のように世話をしようとします。

人類は新たな時代、「幼年期のはじまり」を迎え、物語は幕を閉じます。

上位者に関するQ&A・小ネタ

上位者と眷属の弱点は?効率的な倒し方

多くの上位者と眷属に共通する弱点は「雷光」属性です。

武器に「雷光ヤスリ」を使用したり、秘儀「小さなトニトルス」などを使うことで、戦闘を有利に進めることができます。

また、眷属の多くは「刺突」攻撃にも弱い傾向があります。

血晶石で武器に「対眷属」の属性を付与するのも非常に効果的な戦術です。

眷属との明確な違いは何か?

上位者と眷属の境界線は曖昧ですが、一般的に眷属は「上位者に連なる下位の存在」や「後天的に上位者に近い存在へ変異した者」と解釈されています。

例えば、白痴の蜘蛛ロマや星の娘エーブリエタースは、トロフィー上では「上位者」として扱われますが、ドロップアイテムなどから「眷属」の性質も併せ持っています。

純粋な上位者と、人間などが変異した眷属という区分けで考えると理解しやすいかもしれません。

「上位者の死血」は何に使うアイテム?

「上位者の死血」は、使用することで非常に多くの「血の遺志」を獲得できる消費アイテムです。

テキストには「宇宙悪夢的な血の遺志を得る」とあり、その遺志が人知を超えたものであることを示唆しています。

主に聖杯ダンジョンなどで入手可能で、レベルアップやアイテム購入に役立ちます。

上位者の先触れ「ナメクジ(精霊)」が意味するものとは?

ゲーム内で見かけるナメクジのような軟体生物は、医療教会によって「精霊」と呼ばれており、「上位者の先触れ」またはその痕跡であるとされています。

これらの生物が現れる場所は、上位者や神秘的な事象と深く関わっていることを示しています。

上位者が自らの影響を周囲に及ぼすための媒介となっている可能性も考えられる、不気味な存在です。

まとめ:ブラッドボーン 上位者の謎に迫る

  • 上位者はBloodborneの物語の鍵を握る人ならざる存在である
  • 全ての上位者は赤子を失い、それを求めるという本能を持つ
  • 獣の病の根源には上位者の存在が深く関わっている
  • 作中にはアメンドーズや月の魔物など、謎多き上位者が多数登場する
  • 眷属は上位者に連なる下位の存在、または後天的に変異した者を指す
  • 「青ざめた血」の正体は「月の魔物」そのものか、特定の現象を指すかで考察が分かれる
  • ビルゲンワースと医療教会は、それぞれ異なる方法で上位者の力を利用し、人類の進化を目指した
  • 「3本目のへその緒」を3つ使うことで、主人公が新たな上位者となるエンディングに到達できる
  • 上位者や眷属の多くは雷光属性が弱点である
  • クトゥルフ神話の世界観が、上位者の設定に大きな影響を与えている
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